2016年11月27日日曜日

南琉球調査その1(石垣)

アメリカ西海岸での研究打ち合わせから帰国し,キャリーケースの中の荷物を野外調査道具に入れ替えて,沖縄県に来ています.今回は先島諸島の「石垣島」と「波照間島」での野外調査です.

まずは石垣島での調査について紹介します.石垣島は沖縄県では沖縄本島,西表島に次いで,三番目に大きな島です(石垣島については,wikipedia:石垣島).



石垣島に到着後,まずは島の最北端の平久保崎灯台に移動しました.ここでは恐竜時代より古い地層が露出しています.下の写真右に見ることができるのは「トムル層」と呼ばれる片岩で,海洋プレートの上に堆積した砂や泥の地層がプレートが沈み込んでいくことによって地下深くの高い圧力と温度を経験している岩石です.トムル層の片岩は長崎変成岩に相当すると考えられていて,深さ40kmよりも深いところにあった岩石です.



次は島の南に移動しました.写真は石垣島南岸の大浜集落で見ることができる津波石です.この津波石,1771年の明和の大津波で打ち上げられたと考えられていましたが,サンゴの年代測定結果から約2000年前の津波によるものと考えられるようになりました.



このような津波石と思われる大岩は海岸で多く見ることができます.下の写真でも目立って大きい岩は台風などの波浪では動かないため,津波が一番の原因だろうと考えられています.


石垣島には,琉球石灰岩と呼ばれる,今から10万年〜30万年前に形成されたサンゴ礁由来の岩石が島の南側に広く分布しています.琉球石灰岩は沖縄県の他の島々でも見ることができます.


石垣島では,始新世(今からおよそ5000〜4000万年前)の石灰岩も見ることができます.下の写真は,「宮良川層の石灰岩」です.琉球石灰岩も数千万年経つと...宮良川層のようになるのかもしれません.


調査中はおおむね天候が悪かったのですが,ときおり青い空と青い海を見ることができました.11月も後半ですが,この景色はまだまだ夏って感じがしますね.


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