2016年12月31日土曜日

2016年振り返り

2016年もあとわずかですね.ここで今年の締めくくりとして,2016年に研究で訪れた場所を地図に丸で示して紹介します.


地図の「赤色丸」は研究打ち合わせや研究集会で立ち寄った場所で,「黄色丸」は野外調査で訪れた場所です(ベースマップはgoogleさんより).研究打ち合わせでは,この他に米国サンフランシスコ(アメリカ地質調査所,USGS)にも行きました.

北は北海道,南は沖縄まで幅広く出張の一年でした.中でも,

  1. 4月に発生した熊本地震に対する緊急調査(産総研での調査結果は産総研地質調査総合センターホームページをご覧ください)
  2. 日本で第1級の活断層である跡津川断層系(岐阜県飛騨高山地域)
  3. 南琉球の島々(石垣島,波照間島など)での調査

の出張が大きなイベントでした..また,千葉県の中学校に「地震の科学」を教えるために出前授業を初めてしたのも印象深い出張でした.

また,今年はこれまで以上に研究成果を論文として公表することができました.私の業績リストはホームページ(https://staff.aist.go.jp/otsubo-m/contents_pubj.html)をご覧ください.論文リストで,「2016」と年号がついてる論文が今年公表した論文たちです.多くの研究者との共同研究により,満足のいく研究成果を出せたことに感謝です.

来年は今年を踏まえて,研究者としてより一層飛躍する一年にしたいと考えています.来年もどうぞよろしくお願いします.

2016年12月7日水曜日

アイデア整理

デジタル端末が豊富にある今でも,研究のアイデアを整理する時には,まだまだ紙とペンをよく使います.

アイデア整理には3色の「フリクションボールペン」が便利です.蛍光マーカーのタイプもありますね,これなんて,受験勉強の時にあったら便利だったなと思いました.

このボールペンを使ってると,3つのうちどれか1つの色を早く使い切ってしまうのが困りもの...例えば,黒赤青の3色のフリクションボールペンを使っていると,私の場合は,いち早く使い切るのが赤,次が黒,青がどうしても余ってしまいます...



頭の中に浮かんだ多くのアイデアは,ひとまずA4サイズの紙一枚に収まるように整理するようにしています.整理した紙の端っこに,その時一緒に飲んでるドリンクをメモしておくとその時の気分などを思い出せてgoodです.いつもコーヒー飲むことが多いけれど,ブラックを飲んでいたのか,ラテを飲んでいたのか,を後で分かるようにしておくと面白いです.


アイデア整理にフリクションボールペンを使ってはいるものの,逆に消せないペンで一気にアイデアを書きなぐる方が頭の中のアイデアを出し切れるという話も聞ききます.万年筆を使って,まるで文豪のようにアイデアを出し切るのも良いかもしれません.

アイデア整理には紙とペンがいいと言いつつも,アイデア浮かんだ時はその場でevernoteなどに書き留めとくのは確かに便利ですよね.それを後で紙に整理.二度手間ではなく,やっぱり手を動かすことが大事と思っています.スマホの動画モードで声を録音するのも意外とgoodです.

アイデア整理は,単純な穴埋め問題を解くことではなくて,まっさらの何もないところに自分の思うがままのアイデアを書く...この感覚がいいです.アイデアを整理していると,その多くはすでに他の研究者が気づいて解決していることがよくありますが,それでも頭の中のアイデアがどのくらい生き残るか楽しむのも整理の一環です.アイデア出すためには普段から周囲に対する自分のアンテナの感度を上げたいと毎回実感しています.そうすると,意外な場面でアイデアが思いついたりすることがあります.その時は忘れずにメモしておきたいですね.