まずは石垣島での調査について紹介します.石垣島は沖縄県では沖縄本島,西表島に次いで,三番目に大きな島です(石垣島については,wikipedia:石垣島).
石垣島に到着後,まずは島の最北端の平久保崎灯台に移動しました.ここでは恐竜時代より古い地層が露出しています.下の写真右に見ることができるのは「トムル層」と呼ばれる片岩で,海洋プレートの上に堆積した砂や泥の地層がプレートが沈み込んでいくことによって地下深くの高い圧力と温度を経験している岩石です.トムル層の片岩は長崎変成岩に相当すると考えられていて,深さ40kmよりも深いところにあった岩石です.
石垣島には,琉球石灰岩と呼ばれる,今から10万年〜30万年前に形成されたサンゴ礁由来の岩石が島の南側に広く分布しています.琉球石灰岩は沖縄県の他の島々でも見ることができます.
石垣島では,始新世(今からおよそ5000〜4000万年前)の石灰岩も見ることができます.下の写真は,「宮良川層の石灰岩」です.琉球石灰岩も数千万年経つと...宮良川層のようになるのかもしれません.
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