8月1日午後5時9分ごろ,東京湾を震源とするマグニチュード9以上の地震が発生したとする誤った緊急地震速報が出され,ビックリした人も多いと思います.
NHKオンラインニュース(8月1日 21時07分):
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160801/k10010617121000.html
緊急地震速報には2種類あって,一つはテレビやラジオなどで配信される一般向けのもの,もう一つは鉄道会社など特定事業者向けに配信されるもの,があります.後者は,緊急地震速報(予報)と呼ばれます.両者は精度に違いがあり,前者は2地点以上の地震計で揺れを観測した場合に速報が出されるのに対して,後者は1地点の地震計で揺れを観測した場合に早急に出されるものです.
(千葉県富津市にある地震計が揺れを観測した後の主要動到達までの時間:気象庁,平成28年08月01日17時09分に発生した地震の概要(キャンセル報)より引用)
今回の誤報は,千葉県富津市にある地震計が揺れを検知したようで,この検知を受けて特定事業者向けの速報として配信されました.気象庁によると,千葉県富津市の地震計で「ノイズ」を揺れととらえたということで,落雷による電気信号を大きなノイズと記録した可能性があるそうです.(気象庁webより引用)
特定事業者向けの速報は,1地点目の地震計が観測した後,時間が経過しても2観測点目で検知されなかった場合は雷など地震以外の揺れ(ノイズ)と判断して,発表から数秒~10数秒程度でキャンセル報(地震以外の揺れで発表した緊急地震速報を取り消す情報)を発信することになっています.(気象庁webより引用)
最近1ヶ月間に気象庁が発表した緊急地震速報(予報)の内容は,以下の気象庁webで確認できます.
気象庁,緊急地震速報(予報)発表状況について:
http://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/fc_hist/index.html
誤報とはいえ,地震に対する身構えは大事です.「東京消防庁<安心・安全><地震に備えて:地震に対する10の備え>大事です.」が参考になりますので,これを機に今一度確認してください.
実際に,この速報を受信した時,「東京湾でM9の地震?東京湾で起こる地震のメカニズムを考えても誤報だろう.」と思ったのですが,「いや,ホントだったら...」と思った時,立ちすくんでしまいました.「地震があった時に実際に行動できるか?」を考えることができました.
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